解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

下記の論旨をもとに、それぞれがなぜ重要で、具体的には何で、どう解いていくのかを明快に書いた本。

<aside> 📎 解像度の高さ

解像度を上げるための基本姿勢

良い課題の条件

良い解決策の条件

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多くの人を束ねるマネージャーになったり、最良の大きな仕事を任されたりするほど、 今自分が「課題の質を高める」仕事をしているのか、 「解決策の質を高める」仕事をしているのか、 どういったバランスでそれぞれを行うべきなのか 常に考える必要があります。 課題と解決策のどちらの解像度を上げる時なのか、見極める必要があるのです。

これまでの5年間で、「解決策の質を高める」仕事をしてきたように思う。 これから役職を上げていくにつれ、「課題の質を高める」ことができると証明する必要がある。 「課題の質を高める」を高める先にある「まず理想を描くこと」を主に担うのが経営層。 意識していきたい。

これまで多くの企業は「コストを下げる」という理想を設定してきました。これはあるべき姿を思い描きやすく、リスクも少ない、設定しやすい理想だと言えます。しかしそうしたコスト削減の理想だけでは行き詰まりを感じている企業が多いせいか、現在は新たな価値を創造するための理想を思い描く方法が模索されているように思います。「自社や自社製品のあるべき未来はどのようなものか」あるいは「自分たちはこの社会をどうしていきたいのか」といった自分たちの理想を考えることの比重が大きくなっているのです。

「あなた自身はどういう未来にしたいのか」、つまり未来への意思が問われます。